つわり奮闘記:18 2020年締めくくり

12月、無事に臨月を迎えた。

前回の検査の際、次のクリスマスイブの検診で逆子だと帝王切開の準備を進めていくと言われてた。私は帝王切開を望みだしていた。その理由としては、

一、実家が産婦人科の病院まで遠く、もし普通分娩だった場合両親が車で産気づいている私を乗せて病院まで行くのは想像しただけで大変。

一、もしも夜中に産気づいても両親を起こす事が今の私の体力ではできなそう。帝王切開なら入院して日にちも決まっているので、その点安心。

一、つわりが辛いので、一日でも早く出産したい。

一、つわりでこの約一年動くこともなく、筋肉や体力も衰えているので陣痛も、普通分娩も体が持たなそう。

一、普通分娩がとにかく怖い。

そして迎えた2020年クリスマスイブ、赤ちゃんは逆子のままだった。臨月になってからも胃やお腹が苦しくて、まだつわりが続いていて、逆子体操はもちろん、ろくな運動もしていなかったので、逆子だろうとは思っていた。そのまま病院で帝王切開の説明を受けて入院に向けて準備をすることになった。

出産予定日は2021年1月18日

『お腹の赤ちゃんはお母さんのことを思って逆子のままでいてくれたのかな、ありがとう。』と思った。

先生からは、手術の直前まで赤ちゃんの向きを確認して逆子が治ったらその時は普通分娩に切り替えます。と言われていた。

お腹を切るにあたっては、縦か横どちらがいいですか?と聞かれて赤ちゃんのことを考えたら縦の方がいいのかなと思って、縦でお願いしたけれど、帝王切開の方の経験談や姉の話(姉も帝王切開を経験している)を聞いて、横でお願いし直した。

入院は普通分娩だと7日間だけど、帝王切開だから12日間だと言われ、コロナで面会はできず立ち合いも行えないこと、県外の人は手術の付き添いに来てはいけないと言われた。私は東京の夫に手術の日は来てもらう気満々だったので、とーっても悲しかった。でも、こればっかりは誰のせいでもないし、病院の方針が正当だと自分に言い聞かせ母に付き添ってもらうことになった。

お正月には姉と兄、姪っ子が帰省して何年かぶりに家族でお正月を迎えた。

来年にはもう一人家族が増えることをみんなが楽しみにしてくれていた。家族全員が私のお腹を気遣ってくれて、姪っ子はお腹を撫でて「元気に生まれてきますように」と何度も声をかけてくれた。

一度流産していることもあって、みんなが心配してくれているのが伝わって嬉しかったし、元気に生まれてきてねとお腹の赤ちゃんに切に願う気持ちでいっぱいだった。

この頃には性別も分かっていて、超音波エコーに綺麗な男の子マークが見えた。

夫の家計は男系なので、女の子を期待されている雰囲気があったけど、私的には元気にお腹の中で育ってくれているならどちらでも良かった。

後、毎回エコー写真を先生がくれたけど、いつも何がどの部分なのか全然わからず家族に見せると「怖い」と言われてしまい自分でもお腹の中で一体どんな赤ちゃんが育っているのか未知だったな。

この頃になっても口と鼻と目の形は分かるようになっていたけど、やっぱり写真にしてもらっても怖かった。