奮闘記9:奇跡再び

再度妊活を始めてから約1年。

私は何度も心が折れそうになっていたが、夫はいつも前向きな事を言いながら私を励ましてくれた。

そして、2020年5月私は妊娠した。

嬉しくて、検査薬をしたその日に夫に報告。

後日、病院にて妊娠が確認された。その際先生に「少し小さいかな。4週間後に来てください。」と言われた。不安で不安で、涙が出た。

その時も夫は「ちょっと小さいって言ってただけだから大丈夫!」と笑顔で慰めてくれた。

それから間も無く、妊娠7週目つわりが始まった。

食欲不全

嘔吐

気持ち悪さ

頭痛

ヨダレ

倦怠感

落ち込み

今回は嘔吐があり、多い日には一日5回以上吐いていた。食事が出来ていないので、吐きたいが吐く物がなく胃液や胆汁が出ていた。吐くまでが長く、トイレに座り込み、そのまま寝ていた事もあった。ヨダレが常に出続けるので、ゴミ箱とティッシュが手放せず、仕事はお休みを頂き、家で寝たきりの生活。とにかく、何も出来なくなった。ただ、この時は「つわりは赤ちゃんがいる証拠。そのうち”すぐ”終わる。」と思っていた。

それからすぐあまりにも衰弱してしまい、夫が心配して点滴を受けに行った。

点滴をすると、3〜4日は体調が良くなった様に感じた。食事は相変わらず取れなかったけど、なんとか我慢して水分は摂っていた。同じつわりで苦しむ方のブログやインスタを見て食事のアドバイスを貰おうと思ったけれど、自分はそれにあまり該当しなかった。私がこの時期に食べられた物や飲めた物。

牛乳(おいしい牛乳)これが主の食事と水分補給

たまにアクエリアス

シャインマスカット

みかん

*点滴後

ステーキ

こでっちゃん

焼肉

 

2回目の検診。

夫に付き添われ何とか病院に行った。

診察台に座り、先生が内視鏡を入れていく。「またもし赤ちゃんが小さかったら?丸いままだったら?」私は怖くて怖くて、モニターを見れず目を閉じていた。それでも「この子は私の子だ。現実から目をそらす訳にはいかない。信じるしかない。」そう思いモニターを見た瞬間、嬉しくて笑顔が溢れていた。

赤ちゃんは大きく、人の形になっていた。先生が「赤ちゃん元気に育ってますね。旦那さんも見ますか?」と聞いてくれて夫はモニターを見て「わぁー!」と声をあげた。赤ちゃんは起きてくれたらしく元気に手足を動かして、力強い心拍を聞かせてくれた。私は「可愛い!すごい!」と興奮して先生も「可愛いですね。元気に育ってますよ。大きさも周期にあっているから大丈夫ですよ。」と優しく言ってくれた。

とっても嬉しかった。

この時ばかりは、つわりの辛さを忘れられた。

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